がん診療
さいたま市民医療センターの「がん診療」について
当センターは平成28年1月に埼玉県知事の指定による「がん診療指定病院」の指定を受け、さいたま市内のがん治療中核病院として地域の医療機関から紹介を受けた患者さんの受入を積極的に行っております。 また、外来診療から画像診断、手術療法、化学療法を中心に疑い症例を含め多数のがん患者さんの診療を行っております。
がんの治療方法について
手術療法
手術の目的は、腫瘍や臓器の悪いところを取り除くことです。また、手術で臓器を切除したことによって正常な機能が失われてしまう場合には、臓器同士をつなぎ合わせるなどの機能を回復させるための手術(再建手術)を行うことがあります。がん細胞は周囲の組織に広がったり(浸潤)、リンパ管や細かい血管に入ってリンパ節や他の臓器に広がったり(転移)することがあります。そのため、一般的にがんの手術ではがんができた臓器を大きめに切除します。手術の際には、手術の痛みを取り除き、安全に受けられるように、麻酔をかけて行います。
出典:国立がん研究センターがん情報サービス
薬物療法
薬物療法には、「化学療法」「内分泌療法(ホルモン療法)」「分子標的療法」などの種類があります。化学療法という言葉がよく使われますが、「細胞障害性抗がん薬」という種類の薬を使う治療のことを、化学療法ということがあります。がんの治療では、薬物療法だけでなく手術や放射線治療と組み合わせることもあります。患者の体調や各治療法のスケジュールなどを考慮して、入院期間中に治療する「入院治療」、あるいは、外来で通院しながら治療する「外来治療」を行います。治療後は治療効果をみながら継続して治療したり、他の治療法を検討したり、経過を観察したりします。
出典:国立がん研究センターがん情報サービス
放射線治療
放射線治療は、手術、薬物療法と並ぶがんの3大治療法の1つです。手術と同様、局所に対する治療ですが、手術のように臓器を取り除いたりすることなくがんの部分に放射線をあてて治療します。胸部Xエックス線撮影と同様に、放射線があたっても、痛みや熱を感じることはありません。 治療の目的は、完治を目指す場合と苦痛を緩和する場合の2つに分かれます。単独で行われることもありますが、手術や薬物療法と併用されることもあります。
出典:国立がん研究センターがん情報サービス
【放射線治療を希望される患者様へ】
当センターは埼玉県のがん診療市営病院としてがん診療に積極的に取り組んでおりますが、現在、放射線治療装置(リニアック)の導入はできておりません。導入の検討は以前より行っておりますが、物価高や人員の確保など様々な要因で設置の具体的見通しも立っていない状態です。そこで放射線治療が必要な患者さんには、患者さんのご希望をお聞きしたうえで放射線治療を行っている医療機関(主に埼玉県内のがん資料拠点病院、指定病院9へご紹介させていただいております。もちろん放射線治療中あるいはその終了後はそのような施設から逆紹介をしていただき当院で行えるがん治療も継続させていただいております。
さいたま市民医療センター 院長
がんの基礎知識や、診断、治療、制度やサービスについて
各種がん(肺がん、大腸がん、乳がん、などの臓器や疾患別に調べる事ができます)
国立がん研究センターがん情報サービス
地域のがん診療について
埼玉県ホームページ > 健康・福祉 > 医療 > がん対策 > がん医療
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さいたま市ホームページ > 健康・医療・福祉 > 健康・医療 > がんに関する情報
https://www.city.saitama.lg.jp/002/001/011/index.html
埼玉県がん診療指定病院とは
がん診療指定病院とは、全国どこでも格差のない「質の高いがん医療」を提供することができるよう、地域の実情に応じて国が指定するがん診療連携拠点病院の機能を代替し、県民に高度ながん医療を提供する病院として県が指定する病院のことをいいます。
県の指定要綱では、5大がん(肺・胃・肝・大腸・乳)やその他のがんについて、手術や放射線治療・化学療法を効果的に組み合わせた集学的療法や緩和ケアを提供する体制を有すること、化学療法・緩和ケアの提供などが定められております。
緩和ケアチームとは
緩和ケアとは
がんと診断されてから受けられる、医療サービスです。
からだや心の症状を和らげて、前向きに治療を受けることや、患者さんやご家族が自分らしく日々を過ごせるようにサポートします。
緩和ケアチームとは
患者さんやご家族の不安や悩みを聞きながら痛みをはじめとする様々な症状を和らげられるように、担当医・病棟看護師と相談しながら支援していく専門チームです。
緩和ケアを担当する医師・看護師・薬剤師・管理栄養士がチームとなり、患者さんご家族のからだや心のつらさを一緒に考え対応します。
活動内容
緩和ケアカンファレンス・病棟ラウンド
毎週 木曜日
担当医からの依頼の基に、疼痛コントロールをはじめとする症状緩和の方法をカンファレンスで検討しています。ベッドサイドに直接うかがい、患者さんやご家族のお話をうかがう場合もあります。
がんカウンセリング
第2・第4 木曜日(PM)
当センターへ通院中や入院中の患者さんを対象に、告知後の治療の選択に対する意思決定支援や、心のケアを行っています。患者さんだけでなく、ご家族も同席して頂いている場合もあります。
一人で悩まずに、からだのつらさ、心のつらさを感じたらまずご相談ください。
相談してみたいと思ったら担当医・病棟看護師にお声をかけてください。
お待ちしております。
緩和ケア外来
緩和ケア外来ではがんに伴う苦痛(痛みなどのつらい症状をはじめ、今後の不安、療養上の気がかりなど)をやわらげることを目的に診療を行います。
緩和ケア外来は完全予約制です。予約がないと受信できませんので、ご了承ください。 受診をご希望される場合や、当院の緩和ケア外来について確認したい場合等は、地域医療連携室へお問い合わせください。 TEL:048-626-0011(代表)疼痛緩和を目的とした神経ブロック療法について
がんによる痛みを和らげるため、痛みのある部位に関連する神経を抑制または遮断する治療法のことです。神経の周りに針を刺して、そこから注射やカテーテル(細い管)を用いて局所麻酔薬や神経は解約を注入し、一時的または長期的に痛みを和らげます。
当院では疼痛緩和を目的とした神経ブロックは行っておりません。神経ブロック治療が必要と判断された場合、または神経ブロック治療の専門的な相談をしたい場合は、埼玉県立がんセンターや埼玉県がん診療拠点病院、他の指定病院等にご紹介させていただきます。がんセカンドオピニオンについて
がんセカンドオピニオン外来のご案内
がんセカンドオピニオンとはがん患者さんが病気の治療に対して、納得・安心してより良い治療法を選択できるように主治医以外の専門医に意見を求めることをいいます。
診療や治療は行わず、現在の主治医の医療情報をもとに診断内容や治療法などについて意見を提供させていただきます。
相談者となる方
- 成年患者本人
- 成年患者本人の同意を得た家族
※やむを得ず事情により患者本人が来院できない場合は、申込書に本人ならびに相談者の署名をして下さい。
相談対象外となる場合
- 当センターが対象としている疾患以外の場合
- 主治医からの診療情報提供書等ご用意いただけない場合
- 医療過誤の照会、訴訟に関する相談
- 医療費、医療給付に関する相談
- 死亡した患者さんの診断、治療に関する相談
がんセカンドオピニオン可能な疾患
消化器系がん全般 | 外科 | 塩谷 猛 医師 |
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消化器系がん全般 | 消化器内科 | ※担当医師 |
大腸がん | 外科 | 渡邉 善正 医師 |
食道がん・胃がん | 外科 | 小峯 修 医師 |
肝臓・胆嚢(胆道)・膵臓がん | 外科 | 南部 弘太郎 医師 |
乳がん | 乳腺・内分泌外科 | 山田 太郎 医師 |
肺がん | 呼吸器内科 | 松本 建志 医師 |
前立腺がん・膀胱がん・腎臓がん・尿管がんなどの泌尿器系のがん | 泌尿器科 | 平井 勝 医師 |
緩和ケア | 外科 | 小峯 修 医師 |
悪性リンパ腫、血液系がん疾患 | 血液内科 | ※担当医師 |
がんセカンドオピニオン外来に必要なもの
- 保険証またはコピー(保険診療ではありませんが、身分確認のためご提示下さい)
- 診療情報提供書
- 画像検査結果(CD、DVD、レントゲンフィルム)
- 病理診断書あるいは病理レポート
料金
60分以内 11,000円(税込)
以降30分毎 5,500円(税込)
※原則1時間までとなります。
申し込み方法
まずは下記にご連絡をいただき、ご相談をお願い致します
048-626-0011(代表)
がん相談支援センターへの問合せについて
がんに向きあう患者さんとそのご家族を支える窓口です。
身体の苦痛や生活への不安など相談内容に応じて看護師、社会福祉士等が対応します。
対面相談の他、電話での相談も可能です。
ご相談受付時間
月~土 9:00~17:00
原則1時間までとなります。
相談場所・ご利用方法
1階がん相談支援センターまたは患者支援窓口へ声掛けください。
(なお、直ちに相談をお受けできない場合は、相談予約を取らせていただきます)
※相談は無料
連絡先
電話番号 048-626-0011(病院代表)
パンフレット
患者支援窓口でお配りしているがん相談支援窓口のご案内パンフレットです。