内科
内科・救急総合診療科
当科の特徴
2009年3月の開院当初から総合診療と専門診療の融合を目指し、あらゆる事象に柔軟に対応できる内科体制を目指してきました。さいたま市の地域医療に貢献して参りました。創立15年が経過しましたが、市民の皆様に受け入れられる「内科」に育ってきたと思っています。当院では開院以来、患者さんが安心して満足できる医療を提供できる、総合診療の専門的知識を有する医師の育成に力を注いできました。2022年度に総合診療専門医プログラムをスタートさせましたが、2023年度には内科専門医プログラムもスタートさせ、内科系専門医育成にさらに力を入れ始めました。2024年度には内科専門医プログラムの募集も開始しました。
最善の医療を提供するための知識と技術を追い求める気心に溢れた総合医を育成していくことが、当院内科の最も力を入れていることであり、そのような医療人を育む取り組みをこれからも実践していきます。
内科系科長は全員臓器別専門医資格と総合医としてのスキルを併せ持ち、内科全領域を診ています。内視鏡治療、心血管カテーテルインターベンションや脳血管内治療など侵襲的治療を積極的に実施しています。また、患者さんの回復だけでなく、ご家族に安心に向けて、メディカルスタッフと共に多職種連携の理念の元、包括的医療を実践しています。
専門内科の診療に関してですが、2019年には血液透析を開始しました。急性腎不全の治療や周術期の透析、透析患者の回復期リハビリテーションなど診療の幅が広がりました。さらに2020年3月からはCOVID-19の診療に重点を置き、救急専門医や集中治療専門医などがリーダーシップを発揮し、社会のニーズに応えてきました。2022年からは、膠原病専門医も加わり、自己免疫疾患の専門的治療も行っています。
救急外来を中心とした増築が完成し、外来スペースの拡充がされただけでなく、感染症患者の受け入れ 増加も可能になり、救急に携わるスタッフの安全面にも配慮できるようになりました。カテーテル室も2室となり、受け入れ症例数の増加が認められています。2023年6月よりカテーテルアブレーション治療も開始されています。外来化学療法室の拡充も行われ、外科系患者を含めた、外来化学療法の拡充もされています。
開院以来継続してきた内科系医師全員でのモーニングカンファレンス、かかりつけ医の先生方とのディスカッションの場であるケーススタディーも当院の文化として脈々と受け継がれています。地域医療支援病院を支える内科の模範となれるよう今後も積極的に活動してまいります。
活動実績
2009年度(開院初年度)の内科入院は1,683件でしたが、年々増加し2023年度は3,825件となりました。コロナ禍の一時期には入院患者数減少もありましたが、受け入れ患者数は回復し、診療実績を保ってきました。2018年からはDPC対象病院となり、在院日数は徐々に短縮し医療密度も濃くなっています。それに伴い医師数も33名まで増員され内科陣容を強化してきました。内科専門医研修の一環として自治医科大学附属さいたま医療センターはじめ、自治医科大学附属病院、さいたま赤十字病院、さいたま市立病院、埼玉医科大学総合医療センターからの専攻医派遣もあり、中核病院間での連携をとりながら、さいたま市の医療を守っています。研修医、専攻医、指導医で主治医団を構成し、豊富な症例を通して臨床能力を身に つけた医療と介護の橋渡しができる医師が育っています。また院内でICLS、ISLS、JMECC等のシミュレーション教育を定期的に主催し、他院からの受講も多く、生涯教育も充実させています。
今後の課題
診療実態をより明瞭化させる目的で、総合内科は2016年度から救急総合診療科へ名称変更し、内科と 救急の一体感を内外に示しています。毎年、臓器別診療科を縦軸に、救急総合診療科を横軸にして、縦糸と横糸がなす強靭な布の如く強化していきたいと記載していますが、内科のみならず全診療科の糸が複雑に絡み合うように、全診療科が一体となって、埼玉県の医療を支えられるように取り組んでいきたいと思います。
スタッフ
百村 伸一 |
院長 |
---|---|
松本 建志 |
副院長 内科部長 日本内科学会総合内科専門医 |
坪井 謙 |
内科部長 救急総合診療科科長
|
藤原 俊文 |
内科副部長 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会消化器病専門医 日本循環器学会循環器専門医 日本救急医学会救急科専門医 臨床研修指導医 回復期リハビリテーション病棟協会研修会修了 急性期病棟におけるリハビリテーション診療、栄養管理、口腔管理に係る医師研修会修了 |
中村 智弘 |
内科副部長 循環器内科科長 |
新畑 博英 |
内科副部長 消化器内科科長 日本消化器病学会消化器病専門医 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 |
篠﨑 博志 |
肝胆膵内科科長 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 日本消化器病学会消化器病専門医 |
山中 健一 |
内視鏡室室長 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会消化器病専門医 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 埼玉県肝炎医療研修会受講修了 |
和田 英則 |
血液内科科長 日本血液学会血液専門医 |
林 伸好 |
呼吸器内科科長 日本内科学会総合内科専門医 |
小田 彩 |
リウマチ科科長 日本内科学会総合内科専門医 |
吉野 雄大 |
内科医長 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 |
齊藤 悠太 |
内科医長 日本内科学会総合内科専門医 |
原口 裕美子 |
循環器内科医長 日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会循環器専門医 |
羽鳥 将史 |
内科医長 日本内科学会総合内科専門医 日本内科学会認定内科医 日本循環器学会循環器専門医 日本心血管インターベンション治療学会認定医 浅大腿動脈ステントグラフト実施医浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会 日本心臓リハビリテーション学会心臓リハビリテーション指導士 臨床研修指導医 緩和ケア研修終了 日本経カテーテル心臓弁治療学会TAVR実施医(SAPIENシリーズ) 日本経カテーテル心臓弁治療学会TAVR実施医(CoreValveシリーズ) SHD心エコー図認定医日本心エコー図学会 臨床研修指導医 緩和ケア研修終了
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
上口 潤子 |
内科医長 日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会循環器専門医 |
大南 伸也 |
内科医長 日本神経学会神経内科専門医 |
金子 昌平 |
腎臓内科医長 日本腎臓学会腎臓専門医 日本透析医学会透析専門医 臨床研修指導医 さいたま市身体障害者福祉法第15条指定医師(じん臓機能障害)
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
重吉 槙子 |
内科医長 日本内科学会総合内科専門医 日本静脈経腸栄養学会TNTコース修了 |
井原 亮 |
消化器内科医師 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 |
青田 宏人 |
内科医師 日本循環器学会循環器専門医 日本心不全学会 心不全緩和ケアトレーニングコース(HEPT)修了
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
木全 悠太 |
消化器内科医師 |
片平 雄大 |
消化器内科医師 |
浅野 由騎 |
内科医師
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
豊口 将 |
内科医師 |
本多 周次郎 |
内科医師
埼玉医大総合医療センターより派遣 |
高根 有香 |
内科医師 |
古旗 悠太郎 |
内科医師
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
橋本 凌 |
内科
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
石井 彩 |
内科
さいたま市立病院より派遣 |
白井 貴浩 |
内科医師
さいたま市立病院より派遣 |
橋野 功暉 |
内科医師
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
村松 広隆 |
内科医師 |
教育認定施設
- 基幹型臨床研修病院
- 日本専門医機構認定さいたま市民医療センター総合診療専門研修プログラム
-
日本プライマリ・ケア連合学会新家庭医療専門研修プログラム
-
日本内科学会認定医制度教育関連病院
-
日本循環器学会循環器専門医研修施設
- 日本心血管インターベンション治療学会研修関連施設
-
日本消化器病学会認定施設
-
日本消化器内視鏡学会指導施設
-
日本呼吸器学会認定関連施設
-
日本呼吸器内視鏡学会専門医制度認定施設
-
日本がん治療認定医機構認定研修施設
-
日本静脈経腸栄養学会NST稼働施設
-
日本胆道学会認定指導施設
-
日本血液学会専門研修教育施設