内科
救急部、防災対策室
活動実績
当院救急外来はさいたま市の救急告示病院として2次救急を中心に受け入れ、地域支援病院として地域の診療所や病院から多くの救急患者の受け入れを行っています。小児科はさいたま市2次輪番病院として週3回対応しており、内科と脳神経外科は協力してSaitama Stroke Networkの脳基幹病院として、脳卒中の受け入れを積極的に行っています。外傷に関しては各外科系診療科での受け入れ体制で行っています。最近、整形外科では大腿骨近位部骨折の発症48時間の緊急手術ができるようにガイドラインを作成し、内科、麻酔科、手術室の協力を得て治療の体制を整えています。
2023年度の救急患者数は11,347例、救急搬送受入数は7,503例(表1)であり、救急搬送受入数は開院後最も多い搬送数でした。各月別の応需率(救急搬送受入件数/救急要請件数×100)は昨年度と比較して軽快していますが、小児科の受入数の増加とそれに伴う救急応需率の軽快と考えます(表2)。内科3,648例(救急搬送全体の48.6%)、小児科3,034例(40.4%)と救急搬送の多くが内因性疾患でした。小児科の救急搬送数は昨年度より22%の救急搬送の増加率でしたが、内科の救急搬送数は昨年度(3,721例)より減少しました。救急患者の入院率はやや改善し35.7%(表3)となり、入院数は今までで最も多い入院件数でした。
表1 年度別救急搬送件数(転院搬送を含む)と救急受診者(walk in)数 |
表2 2023年度月別救急搬送受入件数(転院搬送を含む)と応需率 |
表3 年度別救急入院件数と入院率 |
当院は2019年4月から院長直轄の防災対策室を作り、院内の防災対策やDMAT、JMATの活動、災害拠点病院としての地域連携活動などに力を入れています。今年度も院内の防災対策として、年2回の防災訓練、年1回の非常電源設備点検、年1回災害訓練を行いました。定期的に行われるDMAT機能維持訓練、DMAT関東ブロック訓練に加え、DMATも属している埼玉県特別機動援助隊(SMART)の定期的な研修にも参加しています。また「地域で考える災害への対応連絡会」を計1回(1回は能登半島地震のため中止)行いました。また、10月に院内災害訓練を開催しました。コロナ禍ではWEB開催でしたが、今年度は実地訓練で開催しました。
2024年1月に発生した能登半島地震には、JMAT4チーム、DMATロジスティックチーム1名、災害支援ナース2名、JRAT1名の派遣を行いました。JMATは埼玉県医師会として派遣した9チーム中4チームを当院から派遣し、JMAT調整本部のチームとしても活躍しました。
DMAT(JMATも兼任)は現在医師1名、看護師4名、業務調整員2名(事務1名、リハビリテーション科 1名)の計7名で活動しています。今後もチームメンバーの育成をしていきたいと考えています。
今後の課題・目標
2024年9月に厚生労働省が主催の災害訓練が埼玉県を中心に行われます。この訓練の中で院内の災害対策本部訓練を行いたいと考えています。また、年1回行っている院内災害訓練では最近危惧されている水害を想定した災害訓練を行いたいと考えています。
活動実績
<災害支援>
能登半島地震JMAT派遣
村田信也、中野大輔、倉持 優、本島彰泰 2023年1月12日~1月19日
坪井 謙、永奥志保、高野 輝、大竹仁美 2023年1月18日~1月25日
石川 輝、湯川 愛、武田康子、松村奈津子、蒲池清泉 2023年1月24日~1月31日
坪井 謙、塚本健太、高野 輝 2023年2月23日~2月28日
DMATロジスティックチーム
西澤祐輝 2024年1月12日~23日
災害支援ナース
湯川 愛 2024年1月12日~1月16日 菅野俊明 2024年2月
JRAT
西澤祐輝 2024年2月23日~27日
<地域で考える災害への対応連絡会>
1) 令和5年度第1回地域で考える災害への対応連絡会 2023年9月14日 WEB会議
<院内災害訓練>
1) 院内災害対策本部訓練 2023年7月3日
2) 令和5年度院内災害訓練 2023年10月29日
<講習会開催、インストラクター参加>
1) 坪井 謙、中野大輔、西澤祐輝:岩槻医師会令和5年度災害訓練 2023年4月11日 岩槻
2) 坪井 謙:埼玉県感染症対策検討会(医師向け) 2023年4月26日 WEB開催
3) 坪井 謙:埼玉県感染症対策検討会(看護師向け) 2023年4月28日 WEB開催
4) 西澤祐輝:大規模地震時医療活動訓練、2023年9月29、30日 大分 コントローラー参加
5) 西澤祐輝:関東ブロックDMAT訓練 2023年11月25、26日 横浜 コントローラー参加
<実働、訓練・講習会参加>
1) 西澤祐輝:東北ブロックDMAT訓練 2023年10月13、14日 青森 ロジチーム参加
2) 西澤祐輝:埼玉県済生会加須病院大規模災害対応訓練 2023年10月28日 加須 プレイヤー参加
3) 坪井 謙:埼玉県地域災害医療コーディネーター研修 2023年11月19日 さいたま
4) 村田信也、湯川 愛、倉持 優、中野大輔:関東ブロックDMAT訓練 2023年11月25、26日 横浜
5) 永奥志保、本島彰泰:令和5年度関東ブロックDMAT技能維持訓練 2023年8月22日 東京
6) 坪井 謙:令和5年度第1回さいたま市災害対応専門部会 2024年3月8日 さいたま
スタッフ
百村 伸一 |
院長 |
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松本 建志 |
副院長 内科部長 日本内科学会総合内科専門医 |
坪井 謙 |
内科部長 救急総合診療科科長
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藤原 俊文 |
内科副部長 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会消化器病専門医 日本循環器学会循環器専門医 日本救急医学会救急科専門医 臨床研修指導医 回復期リハビリテーション病棟協会研修会修了 急性期病棟におけるリハビリテーション診療、栄養管理、口腔管理に係る医師研修会修了 |
中村 智弘 |
内科副部長 循環器内科科長 |
新畑 博英 |
内科副部長 消化器内科科長 日本消化器病学会消化器病専門医 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 |
篠﨑 博志 |
肝胆膵内科科長 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 日本消化器病学会消化器病専門医 |
山中 健一 |
内視鏡室室長 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会消化器病専門医 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 埼玉県肝炎医療研修会受講修了 |
和田 英則 |
血液内科科長 日本血液学会血液専門医 |
林 伸好 |
呼吸器内科科長 日本内科学会総合内科専門医 |
小田 彩 |
リウマチ科科長 日本内科学会総合内科専門医 |
吉野 雄大 |
内科医長 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 |
齊藤 悠太 |
内科医長 日本内科学会総合内科専門医 |
原口 裕美子 |
循環器内科医長 日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会循環器専門医 |
羽鳥 将史 |
内科医長 日本内科学会総合内科専門医 日本内科学会認定内科医 日本循環器学会循環器専門医 日本心血管インターベンション治療学会認定医 浅大腿動脈ステントグラフト実施医浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会 日本心臓リハビリテーション学会心臓リハビリテーション指導士 臨床研修指導医 緩和ケア研修終了 日本経カテーテル心臓弁治療学会TAVR実施医(SAPIENシリーズ) 日本経カテーテル心臓弁治療学会TAVR実施医(CoreValveシリーズ) SHD心エコー図認定医日本心エコー図学会 臨床研修指導医 緩和ケア研修終了
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
上口 潤子 |
内科医長 日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会循環器専門医 |
大南 伸也 |
内科医長 日本神経学会神経内科専門医 |
金子 昌平 |
腎臓内科医長 日本腎臓学会腎臓専門医 日本透析医学会透析専門医 臨床研修指導医 さいたま市身体障害者福祉法第15条指定医師(じん臓機能障害)
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
重吉 槙子 |
内科医長 日本内科学会総合内科専門医 日本静脈経腸栄養学会TNTコース修了 |
井原 亮 |
消化器内科医師 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 |
青田 宏人 |
内科医師 日本循環器学会循環器専門医 日本心不全学会 心不全緩和ケアトレーニングコース(HEPT)修了
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
木全 悠太 |
消化器内科医師 |
片平 雄大 |
消化器内科医師 |
浅野 由騎 |
内科医師
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
豊口 将 |
内科医師 |
本多 周次郎 |
内科医師
埼玉医大総合医療センターより派遣 |
高根 有香 |
内科医師 |
古旗 悠太郎 |
内科医師
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
橋本 凌 |
内科
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
石井 彩 |
内科
さいたま市立病院より派遣 |
白井 貴浩 |
内科医師
さいたま市立病院より派遣 |
橋野 功暉 |
内科医師
自治医科大学附属さいたま医療センターより派遣 |
村松 広隆 |
内科医師 |