年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	1,253	196	140	159	271	477	678	1,484	1,444	532

内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040081xx99x0xx	誤嚥性肺炎	166	18.57	21.11	12.65	84.93
060340xx03x00x	胆管（肝内外）結石、胆管炎	120	10.61	8.94	4.13	75.88
050130xx9900x0	心不全	95	17.89	17.54	7.29	82.55
110310xx99xxxx	腎臓又は尿路の感染症	93	13.98	13.61	7.45	78.62
050050xx0200xx	狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等あり	75	4.09	4.26	0	70.79

上位5位とも昨年度と同様で、高齢者に多い誤嚥性肺炎、胆のう・胆管炎、心不全、尿路感染症、狭心症のアンギオ検査入院が上位を占めました。
循環器疾患の症例が多いのは、地域の先生方と連携しながら必要な時に迅速なカテーテル検査や治療ができる体制を構築していることが反映していると思われます。
また当科は、多くの専門医が在籍し「救急総合診療と専門内科の融合」の理念に基づき、夜間・休日も内科全領域を診療できる体制をとっています。

小児科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060380xxxxx0xx	ウイルス性腸炎	139	3.53	5.70	0.72	2.92
040100xxxxx00x	喘息	136	5.88	6.05	0	3.05
080270xxxx1xxx	食物アレルギー　食物アレルギー負荷試験あり	134	1.20	2.09	0	4.09
180030xxxxxx0x	その他の感染症（真菌を除く。）	92	6.01	9.48	1.09	1.82
040090xxxxxxxx	急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他）	89	5.46	5.89	3.37	1.45

今年度はノロウイルス性腸炎、アデノウイルス腸炎などウイルス性腸炎が最も多く、第4位のその他の感染症はCOVID-19の入院も含まれます。
昨年1位の急性気管支炎は昨年度よりも49名減少となりました。
食物アレルギーに関しましては、埼玉県のアレルギー専門施設として多くの食物経口負荷試験を外来・入院で施行しています。

外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
060160x001xxxx	鼠径ヘルニア（15歳以上）ヘルニア手術あり	98	6.89	4.90	72.98
060335xx02000x	胆嚢炎等腹腔鏡下胆嚢摘出術等あり	69	7.16	6.93	60.84
060035xx010x0x	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍結腸切除術あり	57	12.96	15.40	69.18
060150xx03xxxx	虫垂炎虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等）あり	56	5.73	5.32	38.41
060150xx99xxxx	虫垂炎手術なし	43	9.67	7.93	41.19

今年度は、1位、2位は昨年同様でしたが、3位に結腸切除術を行った結腸癌がはいりました。
当科では、緊急手術を必要とする患者さんの受入れも多数行っており、急性疼痛の原因となる疾患が多い傾向があります。
また、「埼玉県がん診療指定病院」でもあり、下部消化管をはじめ多くの悪性腫瘍に対する手術を行っております。認定看護師・薬剤師を含むメディカルスタッフと共同で患者さんにとってより良い抗がん剤治療の実践に取り組んでいます。

乳腺・内分泌外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
090010xx010xxx	乳房の悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む。））等	46	11.72	9.99	2.17	68.41
090010xx02xxxx	乳房の悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの）	25	6.32	5.67	0	60.68
100020xx010xxx	甲状腺の悪性腫瘍甲状腺悪性腫瘍手術　切除（頸部外側区域郭清を伴わないもの）等あり	-	-	8.06	-	-
010010xx9900xx	脳腫瘍手術・処置等なし	-	-	11.11	-	-
090010xx99x0xx	乳房の悪性腫瘍手術・処置等なし	-	-	9.71	-	-

当科は、主に乳がん治療を行っています。
患者さんの病状に合わせた治療を行っており、さいたま市の乳がん検診・精密検査・手術・化学療法・緩和治療まで幅広い診療を行っています。
地域医療機関との連携も強く、手術目的で紹介された患者さんが当院での治療を終えた後、引き続き地域の先生のもとで治療を継続される患者さんが多くいらしゃいます。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
160800xx01xxxx	股関節・大腿近位の骨折人工骨頭挿入術あり	55	25.71	26.42	5.45	82.60
07040xxx01xxxx	股関節骨頭壊死、股関節症（変形性を含む。）人工関節再置換術等あり	36	23.56	20.14	0	69.14
160760xx97xx0x	前腕の骨折手術あり	16	17.44	4.86	0	53.88
070230xx01xxxx	膝関節症（変形性を含む。）人工関節再置換術等あり	15	27.20	22.44	0	76.87
160850xx01xxxx	足関節・足部の骨折・脱臼骨折観血的手術あり	10	22.30	18.34	10.00	53.30

当科は、股関節の人工関節手術や骨折手術を中心に治療を行っています。
高齢の患者さんが多いこともあり、術後のリハビリを早期から導入することでＡDL向上を図っています。長期にリハビリが必要な患者さんには急性期病棟から回復期リハビリテーション病棟での治療を経て退院といった社会復帰に向けた支援体制も整えています。

脳神経外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
010050xx02x00x	非外傷性硬膜下血腫慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等あり	13	14.92	11.85	0	80.54
160100xx97x00x	頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり	12	22.58	10.14	0	85.00
010040x099000x	非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満）手術なし	-	-	19.58	-	-
010060x2990401	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）手術なし	-	-	15.97	-	-
160100xx99x00x	頭蓋・頭蓋内損傷手術なし	-	-	8.54	-	-

今年度も慢性硬膜下血腫の症例が上位を占め、慢性硬膜下血腫で手術した症例が1位、外傷性慢性硬膜下血腫で手術した症例が2位、保存的治療をした症例が3位となりました。続いて、脳梗塞の症例となりました。
また、当院はＳCU（脳卒中ケアユニット）が3床あり、脳卒中（脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血）の受入れも積極的に取り組んでおり、今年度の利用率は97％でした。

耳鼻咽喉科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
030428xxxxxxxx	突発性難聴	30	7.77	8.56	0	59.90
030390xx99xxxx	顔面神経障害手術なし	18	8.11	8.81	0	52.89
030400xx99xxxx	前庭機能障害手術なし	18	5.11	4.79	0	62.72
030350xxxxxxxx	慢性副鼻腔炎	17	3.53	6.23	0	50.53
030240xx01xx0x	扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎扁桃周囲膿瘍切開術等	-	-	8.15	-	-

当科では、突発性難聴が1位、顔面神経障害に対する薬物治療を行った症例が2位、めまいの症例が3位となりました。
地域の先生方から紹介いただく症例が多く、迅速な診療を心掛けております。
手術が必要な場合は、手術前の待機期間を最小限とし、必要に応じて近隣の大学病院と連携しながら対応しています。

泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
11012xxx02xx0x	上部尿路疾患経尿道的尿路結石除去術あり	57	5.30	5.29	66.60
110080xx991xxx	前立腺の悪性腫瘍手術なし	55	3.11	2.45	72.33
110070xx03x0xx	膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術あり	43	5.88	6.85	76.88
110200xx02xxxx	前立腺肥大症等経尿道的前立腺手術等あり	41	7.71	7.82	76.41
11012xxx97xx0x	上部尿路疾患その他の手術あり副傷病なし	13	5.69	7.20	63.69

今年度は、尿路結石で経尿道的尿路結石除去術を行った症例が1位、前立腺癌の精密検査が2位、膀胱癌で経尿道的摘出術を行った症例が3位、前立腺肥大症の経尿道的前立腺手術を行った症例が4位となりました。
当科は、癌治療においては手術のみではなく多岐にわたる治療方法の選択ができるよう近隣の医療機関との連携を強化し治療に取り組んでおります。泌尿器科疾患全般に対する診療を行っております。

	初発	再発	病期分類基準（※）	版数
Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明
胃癌	51	-	-	-	-	-	1	8
大腸癌	40	21	52	50	26	79	1	8
乳癌	45	17	-	-	-	-	1	8
肺癌	-	-	-	23	22	-	1	8
肝癌	-	-	-	-	-	-	1	8

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	-	-	-
中等症	39	15.56	80.05
重症	19	14.79	84.05
超重症	11	12.27	85.82
不明	-	-	-

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	200	39.95	79.80	7.17
その他	23	58.3	69.70	0

内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	103	1.15	12.09	5.83	78.62
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術　その他のもの	81	2.47	5.44	1.23	78.04
K654	内視鏡的消化管止血術	57	4.88	12.46	5.26	75.68
K616	四肢の血管拡張術・血栓除去術	34	4.44	6.88	0	77.47
K6871	内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみ）	33	2.12	7.34	2.94	71.88

従来、循環器内科の術式が多かったですが、総胆管結石等に対して胆管へステントを留置する「内視鏡胆道ステント留置術」が昨年度2位から今年度1位となりました。
2位から4位は、昨年度と同じ術式が占めています。5位は、新しく「内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみ）」が入りました。
注目すべき点は、平均年齢の高齢化です。どの術式も平均年齢が上がり、術後日数も延長しました。

小児科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K300	鼓膜切開術	11	2	4.82	0	1.27
K7151	腸重積症整復術　非観血的なもの	-	-	-	-	-
K449	唾液腺膿瘍切開術	-	-	-	-	-

昨年度同様に亜急性中耳炎で鼓膜にたまった浸出液を出す鼓膜切開術が1位となりました。
腸重積症は放射線透視下に非観血的整復術を行っています。

外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	104	1.47	5.50	1.92	63.66
K634	腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術	61	1.09	4.26	0	71.61
K718-21	腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの）	56	0.36	4.51	0	49.50
K719-3	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術	43	1.56	8.47	0	68.53
K6335	ヘルニア手術（鼠径ヘルニア）	39	1.59	4.89	2.56	82.02

例年同様に「腹腔鏡下胆嚢摘出術」が1位、「腹腔鏡下鼡径ヘルニア手術」が2位となりました。
当科では、開腹手術よりも侵襲性の低い腹腔鏡下手術を積極的に行っております。
傾向は変わりありませんが、1位から5位までの全術式が昨年度の実績を上回ることができました。

乳腺・内分泌外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K4763	乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術・腋窩部郭清を伴わない)	30	1.44	9.27	3.33	68.7
K4762	乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わない））	26	1.15	4.38	0	60.88
K4765	乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術・胸筋切除併施しない）	10	1.4	10.5	0	74.00
K4764	乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術）（腋窩郭清あり）	-	-	-	-	-
K4631	甲状腺悪性腫瘍手術（葉切除・頸部伴わないもの）	-	-	-	-	-

乳腺・内分泌外科では、「乳腺悪性腫瘍手術」が最も多い手術となっておりますが、甲状腺疾患にも対応しており「甲状腺悪性腫瘍切除術」が5位になりました。
高齢・高リスク患者さんへの治療にも力を注いでおります。特に乳癌の治療については、地域の先生方と共同で治療にあたっており、地域連携強化にも取り組んでいます。

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0821	人工関節置換術　肩、股、膝	65	2.33	21.3	0	71.00
K0461	骨折観血的手術　肩甲骨、上腕、大腿	37	4.57	18.70	8.11	82.49
K0462	骨折観血的手術　前腕、下腿、手舟状骨	19	12.37	8.74	0	58.10
K0811	人工骨頭挿入術（股）	14	6.43	20.43	0	85.07
K0483	骨内異物（挿入物）除去術（前腕・下腿）	12	1.08	1.25	0	45.67

変形性股関節・膝関節症等で行う「人工関節置換術」が1位、大腿骨・前腕・鎖骨骨折等で行うインプラントを使用する「骨折観血的手術」が2位となりました。
当科は、下肢変形疾患（股関節や膝関節の人工関節手術）を精力的に行っています。骨銀行を設置して同種骨移植を可能にし、また人工股関節全置換術については可能な限り最少侵襲手術（ＭＩＳ）に取り組んでいます。
また、高齢者の大腿骨近位部骨折には迅速な術前評価ができるよう内科と密に連携し、受傷後48時間以内に手術できる体制を整えております。

脳神経外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K164-2	慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術	29	1.52	18.1	6.90	82.21
K178-4	経皮的脳血栓回収術	13	0.31	72.16	0	76.46
K609-2	経皮的頚動脈ステント留置術	10	15.6	28.40	0	78.80
K1643	頭蓋内血腫除去術（開頭・脳内）	-	-	-	-	-
K178-2	経皮的脳血管形成術	-	-	-	-	-

例年同様に「慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術」が1位でした。昨年度3位であった「経皮的脳血栓回収術」の実績が増え、2位となりました。
脳神経外科では、脳動脈瘤の治療で開頭術とカテーテルによる脳血管内治療を患者さんの状態に合わせて行い、安全性・効率性の高い治療に取り組んでいます。脳血管内カテーテル治療は、内科と連携し治療にあたってます。

耳鼻咽喉科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K340-5	内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型	13	1	1.77	0	50.15
K368	扁桃周囲膿瘍切開術	-	-	-	-	-
K347-5	内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型（下鼻甲介手術）	-	-	-	-	-
K340-6	内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型	-	-	-	-	-
K3772	口蓋扁桃手術（摘出）	-	-	-	-	-

上位3位までは、例年と同様の結果となりました。
当科では、中耳疾患を始め、副鼻腔疾患・咽喉頭頚部良性疾患を中心に治療をおこなっています。特に、副鼻腔炎に対する手術が多いです。

泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7811	経尿道的尿路結石除去術（レーザーによるもの）	57	1.26	3.14	0	66.63
K8036ｲ	膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術（電解質溶液利用））	46	4.19	5.05	0	76.89
K841-21	経尿道的レーザー前立腺切除術（ホルミウムレーザー）	38	1.45	5.05	0	76.50
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	15	0.2	4.93	0	66.00
K830	精巣摘出術	-	-	-	-	-

昨年度に引き続き「経尿道的尿路結石除去術（レーザーによるもの）」が1位、「膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術（電解質溶液利用））」が2位、「経尿道的レーザー前立腺切除術（ホルミウムレーザー）」が3位となりました。
手術実績につきましても、新型コロナウイルス感染症の流行により色々と制限があったものの昨年度より手術件数が増えました。
今後もより地域のニーズに対応できるよう取り組んでまいります。

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	2	0.03
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	9	0.14
180010	敗血症	同一	15	0.24
180010	敗血症	異なる	36	0.57
180035	その他の真菌感染症	同一	-	-
180035	その他の真菌感染症	異なる	1	0.02
180040	手術・処置等の合併症	同一	10	0.16
180040	手術・処置等の合併症	異なる	6	0.09

令和４年度 さいたま市民医療センター 病院指標

令和４年度さいたま市民医療センター病院指標